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そこに居ると、それだけで幸せな気持ちになれる。そんなフェスだった。
登場するミュージシャンも、どうしてこんなに楽しいのだろう? という不思議を感じながら、みんな笑顔だった。出演する側も、「いいことをやっている」というよりは、「当たり前のことを当たり前にやっている」。
「やられちゃいましたよ」とハセベケンは笑う。green birdがやってきたこと、目指してきたことが気持ちよくその空間では達成されていた。もちろん、それを街で実現するのはまだまだ難しい世の中だ。相応の努力が必要だ。でも、やればできる。そのことを思い知らされた。
「集まった音楽ファンの人たちはみんな高い意識を持っていらして嬉しくなりました。やっぱり、たとえばMr.Childrenを聞く人たちは当然櫻井さんの歌詞をきちんと受け止めている。よく考えていますよ。トークショウにも16日、18日の2回出させていただきましたけど、メールがたくさん来るんです。当日も、手ごたえがありました。ああ、みんなきちんと聞いてくれている、って。そして、メールを読むとやっぱり今まで何をすればいいのかわからなかったけれど、何かはやりたかった、今回参加してみてどうすればいいのかわかった、という風に感じてくれた人が多かった。実際、フェス直後から、トークショウを聞いてくれた人がgreen
birdのやっている定例のそうじに初めて参加しに来てくれたんですよ」 |
徹底したゴミのリサイクル
2005年7月16日、17日、18日の3日間、静岡県掛川市、スローライフを謳うまちで開かれた野外ロックフェス。駅前から出発するシャトルバスに並ぶ人々、すでに手に入れているオリジナルTシャツを着た人たち、みんながにこにこ顔で日焼け止めなど塗っている。天候は上々、続々と人が集まるつま恋。オーガニックフード・エリアと名づけられた、オーガニックフードの店やフェアトレードのショップなどが並ぶエリアではそれぞれが思い思いに飲み物を片手にショッピングを楽しみ、おしゃべりに興じる。飲み物はリユース・カップのキャンペーン。紙コップの使用量を減らすための努力。
エコの取り組みは当然真剣になされていた。ゴミに関しては、リサイクルを効率よくすることを第一に考えられていた。ゴミは9分別する。
「わかりやすさと確実にリサイクルされることの透明性に感心しました」
まず缶(スチール缶、アルミ缶)、金属キャップ、金属類などは缶や金属にリサイクル(協力/佐野マルカ)。
第2に、ペットボトルはペットボトルに(協力/ペットリバース)。
3番目にペットボトルキャップ、ラベルは固形燃料に(協力/佐野マルカ)。
4つ目、紙コップはティッシュペーパー、トイレットペーパーに(協力/ハイネケンジャパン、リパック、明治製紙)。
5番目、割り箸は再生紙に(協力/王子製紙)。
6番目、生ごみはたい肥に(協力/東車たい肥センター)。
7つ目は乾電池。これは鋼材に(協力/JFE)。
そして8つ目と9つ目はリサイクルできないゴミ。燃えるゴミは静岡県掛川市清掃工場で燃やし、燃えないごみは静岡県掛川市埋立処理場で埋め立てる。この分別の活動をリードするのはおなじみ
A SEED JAPAN。ハセベケンとA SEED JAPANの羽仁カンタは、GAKU-MCを司会に行われたダイアローグに出演、熱く語り合った。
「彼らの活動は本当、半端じゃないなってあらためて思いました。いろいろ勉強になりましたね」
エコ・レゾナンス
ライブがはじまると、そこにはいっそう気持ちのいい風が流れた。
「小林さん、櫻井さんの本気がすごく伝わってきました。小林さんが自分で足を運んで、出演を依頼したと伺いましたけど、そういう熱意が演奏にもそのままあらわれていました。あの暑い中、リハーサルを含め毎日何時間も演奏して、そしてじつに気持ちよさそうでした。あんなライブは本当にはじめてですよ」
音楽にならできることがある。音楽からなら学べることがある。その強さ、その怖さ。今回のフェスの全体を全身でプロデュースした小林武史はそのことのすべてを体で知っている。そんな彼が採用した言葉が「ECO
RESO」。エコ・レゾナンス。レゾナンスとは照応、響きあうこと。いろいろな団体が、いろいろな個人が、いろいろなコンセプトが響きあい、共鳴しあい、新しいものを作り出していったフェス。
「次世代に、そして次の世代に。確実に伝わっていくと思います」
そして続けること。来年のap bank fesにむけて、新しい歩みはすでにはじまっている。
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