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ハセベ:
もともとピーターさんとの出会いは、原宿表参道は「エコ・アベニュー宣言」というのをしていて、それのプレゼンテーション・パーティがクエスト・ホールであったときに講演にいらした。最初は、自称日本親バカ協会の会長、とかいって、なんだろうこの人は、と思いました。
ピーター:
そうそう、松葉杖ついてたしね。
ハセベ:
妙に流暢な日本語で。で、親バカというのは、子供が好きということで、自分の子供が好きなら、やはり持続可能な社会をつくらないとおかしいだろうという、そういう関係もあるんですよね。そのときほかにもいろいろエコについての話を伺ったんですが、とくに物の豊かさと心の豊かさは必ずしも比例しない、むしろ反比例するという話にすごく共感した。ぼくはちょうどアフリカのガーナやヨーロッパに旅してきたあとだったので、同じようなことを感じてきたんですよ。ガーナの子供なんか本当に人懐っこくて、すごくコミュニケーションが温かかった。それを思い返しながらお話を聞いてたんです。その後、紹介してもらって選挙のときも応援してもらったり、いろいろ勉強させてもらったりしているんです。自分ではライフクオリティの向上というのをテーマに考えていて、「green
bird」はその中の一つのスイッチだと思ってるんです。なんとか世の中の人たちにいろいろとわかってもらいたい。そういう意味では、この間の総選挙の投票率は残念でしたね。
ピーター:
60パーセントいかなかったんですよね。驚くべきことで。ぼくは怒ってるんです。やっぱり、政治がセクシーじゃないんですよ。
ハセベ:
国が全部保障してくれてるって感じがみんなにあって、他力本願なんですよ。
ピーター:
いや、そうじゃないと思いますよ。デンマークなどは社会保障の制度は大変発達しているけれど、投票率は80パーセントくらいあります。
ハセベ:
それは、税金をたくさん払ってるから、納税者としての意識が高いんですよ。日本の、特にサラリーマンは実はかなり払っているんだけれど自分で確定申告をやってないから気が付いていないということもあります。ぼくもサラリーマンだったころは給料明細なんか見なかった。やめてからいろいろ大変で、やっと気が付いた。
ピーター:
確かにね。いろいろ隠されているんだよね。生命保険だって要するに税金みたいなものじゃないですか。ちゃんとカバーしてくれないから、自衛しているわけで、それも税金と同じですよ。そういうものも含めて考えると、かなり日本人も税金を払っていますね。しかし今回は政権交代の可能性があったのにこんなに低い投票率というのは驚きましたね。
ハセベ:
有権者にももちろん意識の問題とかありますけれど、やはり政治家の側が興味を引ききれなかったということもありますよね。
ピーター:
今回は頑張ってはいたんだけれどね。マニフェストのような新しいことをやったりね。ただ、政治家自身に面白さがちょっと足りないかもしれないね。とはいってもやっぱり今回は国民がどうしてもっと参加しないんだろうと思いましたよ。うちの子供たちなんか、選挙好きですよ。開票速報番組なんか大喜びで見てるし。まあ、サミュエル・スマイルズが「自助論」のなかで、ある国の政治はその国民以上のものにはならない、と有名な言葉を150年前に書いてますが、やっぱりそれはそうなんでしょうね。
ハセベ:
ある意味日本人はやはりまだ裕福というか、自分の将来に不安を抱いてないのかもしれない。だから変えようという意識があまりなくて、投票に行かないのかもしれない。
ピーター:
やっぱり本当に大事なことは、具体的なビジョンですよ。国債をいつまでも発行しつづけたらどうなるか、この借金地獄の財政をどうするのか。そういう議論をきちんと数字をあげてしっかりやるべきなんですよ。いくらでも争点はある。5年後の日本、10年後の日本をはっきりと書いたプラカードでも出して、ちゃんと未来を語ればみんなわかるし、きっちりと理解しますよ。健康保険の負担なんか、ここ8年でプラス200パーセントでしょう。何の議論もないままに。これは大変なことですけど、何も声が上がらない。そういう議論をしてほしい。それがないから、人を集めない。新しいビジョンをきっちりと掲げれば違いますよね。関西大学教授の村尾信尚さんが座長の「もうひとつの日本を考える会」というのが立ち上がって、私もメンバーなんですが、村尾さんは「プランB」という考え方をもっていて、これは今までの日本のやり方とは違う社会のためのプランなんです。タックス・ペイヤーから見た社会、障害者から見た社会、そんな目線からの新しいプラン。
ハセベ:
なるほどね。「green bird」の活動も、違った目線で社会を見るということのスイッチでもあるんですよね。それが新しい社会をつくっていく。
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