volume 53 (『ソトコト』 2008年2月号掲載)
大好きな街をキレイにしたい! 登坂亮太×ハセベケン
シンガーの登坂亮太さんはグリーンバード吉祥寺のリーダー。愛する街を美しくしたい。みんなの心に訴えたい。そんな登坂さんと、彼のベースである東京・吉祥寺のカフェでランチしながら、お話ししてきました。

吉祥寺のグリーンバード(以下GB)は、2005年の12月にキックオフしました。リーダーの登坂亮太さんの地元は、幼い頃から住んでいる吉祥寺。大学があり、ショッピングが楽しめ、公園でくつろげる街です。最近はやってくる人がどんどん多くなってきて、ゴミもそれにつれて増えてしまっています。そんな吉祥寺の街でいま、亮太さんを中心にGB吉祥寺が活躍中です。

ハセベ
亮太のほうからGBやりたいって言ってきてくれたんだよね。
登坂
そうですね、第1回のAP Bank fesにBank Bandのコーラスで参加させて頂いて、帰ってきてからいろいろ考えたんですよ。あのとき、打ち上げでハセベさんが話されたでしょう。カッコ良く環境問題に取り組めるコトとか。あれを聞いて、なるほど、と思ったんですよ。
ハセベ
あのとき僕のほうはプロデューサーの小林武史さんからいきなり指名されて、あわてて挨拶したんでかなり硬くなってたんだけどね。
登坂
とにかくAP Bank fesで、すごくいろいろと考えさせられたんですよ。びっくりしたんです。ミュージシャンのみなさんも、お客さんも、真剣に環境を考えて、気持ちが入っていて。ぼくも歌うだけじゃなくてフードエリアやいろいろな団体のブースを見たり、移動もエコカー使ってたり。エコなトークショウも見て、本当にいろいろと勉強になった。どっぷりつかって意識が変わったんですね。それで、環境のこと、ぼくも何かしたい。あのつま恋の会場の雰囲気を、あそこに残して来てしまってはダメだ。この吉祥寺に持って帰りたい。そう思ったんです。
ハセベ
イベントに参加しただけで終わるのではなくてね。エコ・レゾナンス(エコの共鳴)ですよね。
登坂
そうなんですよ。それでボランティアしたらいいのか、それをするにしても何をどうやればいいのかって、全然わからなくて、当時から友人であった左京くんに相談したんです。
ハセベ
いまシブヤ大学の学長をやってくれてる左京泰明君だね。
登坂
彼は昔、吉祥寺でバイトしていて、僕の働いていた、今対談をしているこのカフェにお客さんで来ていて、友達になっていたんですよ。そうしたらハセベさんと彼は親しい仲で、彼は勤めている会社をやめてハセベさんと活動するつもりだ、連絡してみたら?とアドバイスをくれたんです。それで、あのフェスで挨拶していたハセベさんか、自分の街を拠点にして掃除をして情報発信している。よし、これだ!と思って。でも、メールしたらなかなか返事がこなかったんですよね(笑)。
ハセベ
でも結局連絡取り合って、意気投合して、吉祥寺支部をやる、ということになったでしょ!
登坂
はい、ハセベさんや左京君、他の支部の人たちも助けてくれて、その年末には吉祥寺支部を立ち上げることができました。キックオフ・イベントはGAKU-MCさんも来てくれて、ライブイベントまでできたんです。地元の人もたくさん来てくれましたし。

地元カフェがすべての始まり。

ハセベ
そもそもの始まりは、AP Bank fesだったわけだよね。でも、どうして亮太はBank Bandに参加することになったの?
登坂
もとはといえば吉祥寺、やっぱりこのカフェなんですよ、きっかけは。Bank Bandでボーカルを務めるMr.Childrenの櫻井和寿さんがこの店に来てくれて、それで知り合いになっていたこと。Bank Bandに参加させてもらうことになったのはその後。AP Bank fesのリハーサルに参加させてもらって、その日に出演されるアーティストのかたの代役シンガーをやらせてもらっていたんですが、その時に曲のアレンジでコーラスが必要になって、やってみないかと声をかけて頂いたんです。それで本番のBank Bandのコーラスに、ということになったんですよ。
ハセベ
じゃあ本当にこの店、この街がすべてのきっかけなんだね。
登坂
そうなんですよ。だから、環境にいいことを具体的にどうやるかを考えると、やはりこの愛する街に還元できることをしたい、と。
ハセベ
そうだよね。自分が住んでいる街が好きってコトが大事だよね。
登坂
ハセベさんの活動を見ていて、本当に表参道という街を愛してるんだな、と思うんです。で、ぼくも負けないくらい吉祥寺を愛している。そこにやっぱりモラルが低い人たちが増えたりしたら悲しいじゃないですか。街が汚くなっていってしまったら悲しい。実際にゴミは増えてきているし。でも、何か規制したり強制したりするのはそれもまた楽しくない。
ハセベ
そうだね、規則じゃないからね、モラルは。
登坂
GB表参道の活動を見ていたら、みんな楽しそうにやっていて、やっぱりああいう風な活動で、街に還元していけたらいいなあと思ったんです。
ハセベ
シンプルでわかりやすいのが、GB。そうじゃないと入りにくいし。
登坂
吉祥寺って、みんなが公園や、ショッピングや、ご飯を楽しみに来る場所なわけじゃないですか。それも自然なリズムで肩肘張らずに。その一環として、例えばゴミを拾う。ゴミがない街、拾うのが当たり前の街にしたいんです。
ハセベ
いいよね、そのセンス、好きですよ。そうやって、これからも亮太のカラーで、どんどん吉祥寺の人たちを巻き込んでいけそうだね。
登坂
僕らは旗印でね。そこにいて、活動をしていればいい。あとはみんなが勝手に動き出していく。1人より2人、3人とどんどん増えていく。自由なカタチで広がっていくのがいいと思っています。
●とさか・りょうた
グリーンバード吉祥寺支部代表/シンガー
吉祥寺を中心に音楽活動を展開。Cafe Liveやイベントを精力的に行う。また、ミュージカル出演やコンテンポラリーダンサーとのコラボレーション舞台の音楽監督、作曲なども手がけ様々なジャンルにも挑戦中。音楽を通じて自分対人間の循環、連鎖を確立していく事を模索し、様々な人間と繋がって行きたいと心から切に願い活動中。現在、アルバム「hopes」が発売中。
http://www.tosakaryota.com/
●ハセベ ケン
渋谷区議会議員、NPO法人green bird代表。
1972年3月東京都渋谷区神宮前に生まれる。専修大学商学部卒業。2002年に広告代理店(株)博報堂を退社。その後、ゴミ問題に関するNPO法人green birdを2003年1月に設立。原宿・表参道を中心にゴミのポイ捨てに関するプロモーション活動を開始する。2003年4月に渋谷区議に当選。現在、渋谷区議会議員・無所属。
ハセベケン事務所ホームページ