volume 50 (『ソトコト』 2007年11月号掲載)
街のそうじで海もきれいになるんです! 菊地一郎×ハセベケン
グリーンバード鎌倉支部。リーダーの菊地さんは浜の安全を預かる鎌倉ライフガードのリーダーでもあり、ハセベケンの小学校同級生。台風直後の鎌倉材木座海岸に行ってきました。
菊地
グリーンバードは僕のほうからやらせてくれ、と言ってはじめたんだけど、やはりやらせてもらってよかったと思っているよ。ライフガードは地域に根付かないとやれない仕事だからさ。街の掃除をしたり、いろいろ活動をすることで、鎌倉の人たちにとけ込むことができるようになってきている。
ハセベ
鎌倉が性に合ってるのかな。実際、とけ込んで見えるよ。もともと住んでいた原宿とはやっぱり大分雰囲気が違うでしょう?
菊地
そうかもしれない。グリーンバードの活動にしても、表参道や原宿とは大分雰囲気が違うよね。大人が多いっていうかな。老若男女、いろいろな人が来てくれる。住んでいる人が来てくれる。数はそれほど集まらないし、地味な感じでやってますけれど、ローカルな感じがいいんだな。

ハセベ
なるほどね、やっぱりリーダーのカラーが出るんだね。鎌倉支部は体育会系な感じなんでしょ?
菊地
そうかもしれないね。
ハセベ
ぼくもまた活動に参加させてもらうよ。
菊地
前から言ってた、サーフィンには来ないの?はじめないの?
ハセベ
この冬は挑戦するかも。ただ鎌倉って、東京からするとちょっと遠い感じがするんだよね。
菊地
そうらしい。鎌倉に住んでると、東京は遠く感じないんだけどね。通勤している人たくさんいるし。
ハセベ
ああ確かにね。渋谷から電車で来たんだけど、意外に近くてびっくりしたよ。
菊地
そうなんだよね。もっと身近に感じてもらえればいいんだけど。
ハセベ
こないだ台風がきたけど、やっぱり浜は大変なことになってるね。すごいね、ゴミもすごいけど、なんだか砂浜が掘り返されたみたいになってしまってるね。
菊地
台風の後はやっぱりビーチクリーンは大変だよね。でも逆に、その効果の大きさもわかるよ。夏のシーズンには毎週ビーチクリーンをやってるんだけど、ありとあらゆるゴミが出る。海外のゴミも流れ着くしね。でもほとんどは街のゴミかな。街の生活のゴミがなんだかんだいって多い。
ハセベ
やっぱりそうなんだ。
菊地
そうなんだよ。生活のゴミ。海がそういうことで、汚されていく。そんな構造もわかるようになるんだよね、掃除してると。
ハセベ
どんな場所でも見えてくるモノがあるよね、掃除って。

今後のgreen bird 鎌倉

菊地
本当はまだまだ、いろいろとやりたいんだな。できると思うんだ。余裕がまだないんで、できてない部分があるんだけどね。
ハセベ
例えばどんなこと?
菊地
鎌倉っていう場所はさ、大観光地でしょ。原宿もそうだけれどね。ハワイとかもそうだ。そういう場所って、情報を発信できるポテンシャルが高いわけじゃない?渋谷が変われば日本は変わる、みたいなね。で、鎌倉には修学旅行がすごくたくさん来るわけよ。だから、そんな修学旅行の生徒たちに、ライフガードとグリーンバードのコンセプトを伝えるイベントができたらいいなって。鎌倉という古都の歴史を伝えて、ビーチの自然との関わり方を伝えて、そして共同体としての街で、ボランティア活動をすることの意味を伝える。これって、過去、現在、未来のすべてを伝えられる、いい活動だと思うんだ。
ハセベ
なるほどね。そういう意味では鎌倉という街にはパワーがあるよね。
菊地
2年やってきて、ゴミ拾ってるだけじゃあ物足りなくなってきた。まだまだやれるってことがわかってきたんだよ。
ハセベ
グリーンバード自体は5年目になるんだけど、第2の創業時期かなって思ってるの。もう一つ上のことができるんじゃないか。違う発信をしていくべきなんじゃないかってね。今度、九州の長崎と鹿児島にも支部ができるんだ、そうやって広げていくことも、もちろん大事だと思ってる。

菊地
福岡のリーダーのアンちゃんとか、パワフルだもんね。
ハセベ
地域ごとに、リーダーの個性があるって大事なんだよね。そういう意味では、鎌倉はいい人にやってもらってると思ってるよ。
菊地
実際、鎌倉の人たちと、ライフガード活動とは違うところでふれあえて、すごくプラスになってるんだよね。ライフガードって、あれも禁止、これも禁止みたいなことを言わなければいけない場面もあって、嫌われたりすることもあるんだ。垣根があるっていうかね。その垣根をグリーンバードの活動をすることで、取り払うことができることがある。海の近くに住んでいても、海に来ない人も当然いるわけだし。そんな人の言葉を聞くこともできる。それは助かるし、単純に楽しいんだよ。
ハセベ
グリーンバードの活動っていうのは、掃除するとか、ポイ捨てしないとか、そういう部分が当然中心なんだけど、やっぱり共同体を作るっていうかね。地域のプロデューサーというような活動だと思ってる。あとは、経済的にもきっちりと自立していきたい。
菊地
確かに、自腹を切ってボランティア、というのは大変だし、長続きしないと思うんだよね。賛否両論あるんだと思うけれど、企業とのコラボレーションとか、積極的にやっていくべきだと思うんだ。
ハセベ
やれることはまだまだあるよね。NPO活動でちゃんとした収入を得る、というような時代がもう来なくてはいけないと思うんだ。
菊地
本当にそうだね。仕事としても成立して、お互いに有効な活動をしていく。そうやっていくことで、社会奉仕みたいなことが普通のことになっていくといいなと思うんだよね。
ハセベ
お互いに子供の頃からの友達で、いろいろと知り尽くした仲。いろいろ面白いことをこれからもしていけるといいね。
菊地
一緒に楽しめるようガンバリマス!いつでも鎌倉に遊びに来てください。
●きくち・いちろう
green bird 鎌倉代表、鎌倉ライフガード代表、SUGATAプロデューサー。
1972 年3月東京都渋谷区に生まれる。東京経済大学経営学部卒業。カリフォルニア州 パロマカレッジエマージェンシーメディカルテクノロジー修了。ライフガード活動とともに「身体・心・生活のスガタ」をコンセプトにした鎌倉発のプロジェクト- SUGATA-をプロデュース。
●ハセベ ケン
渋谷区議会議員、NPO法人green bird代表。
1972年3月東京都渋谷区神宮前に生まれる。専修大学商学部卒業。2002年に広告代理店(株)博報堂を退社。その後、ゴミ問題に関するNPO法人green birdを2003年1月に設立。原宿・表参道を中心にゴミのポイ捨てに関するプロモーション活動を開始する。2003年4月に渋谷区議に当選。現在、渋谷区議会議員・無所属。
ハセベケン事務所ホームページ