(『ソトコト』 2006年6月号掲載)
「勝手にgreen birdを名乗り出したんだよ!」と嬉しそうに言うハセベさん。今回は、ハセベさんの知らないうちに自然発生的に生まれたgreen bird 駒沢支部を訪問しました。そうじはもちろん、人とペットとの共生をテーマにかかげたユニークな活動を行っている支部なんです。

 原宿とは一味違った住宅街、世田谷の等々力にもgreen birdの支部がある。駒沢公園通りに3年ほど前にオープンしたユニークなお店『ISSO』。1階はペットのグルーミング・スペース、2階はフレンチのレストラン、3階はペットのホテル。ペットとともに生きるライフスタイルを全面的にバックアップするお店だ。green birdの女性支部長第一号、勝又夏海さんはこのお店でトリマーとして働いている。

ハセベ
もともとはこのお店のオーナーである高橋一聡くんとの縁が始まり。彼は大学でラグビーの全日本級の選手、その後は伊勢丹でプレーをしていた。でも自分の夢をかなえようと会社を辞めて、あの大きな体でトリマーの資格をとった。ちょうどぼくも会社をやめて渋谷区議選に出る準備をしていたころに、彼もこのお店を立ち上げる準備をしていたんだよね。ぼくの活動も応援してくれて、もちろん掃除にもきてくれて。お店をつくってからこのあたりで自主的に掃除をはじめて、それで勝手にgreen birdを名乗ったりしはじめた。ほかの支部だと僕た
ちのほうから働きかけて組織をつくって行ったりしてるわけだけれど、駒沢の場合は本当に自然発生的にできあがったんだよね。

勝又
私も、一聡さんと一緒に支部にしてくださいってお願いに行くときに、いきなりお前が支部長やれって、一聡さんに言われたんですよ(笑)

ハセベ
そうそう(笑)、とにかく自分からどんどん支部になっちゃったのは駒沢がはじめて。普通はぼくがこの人ならまとめられそうだな、ってリーダーになる人を選ぶんだけど、駒沢は一聡くんが勝又さんに決めたようなものだよね。でもリーダーの条件の一つにはぴったりだった。

勝又
なんですか、条件って?

ハセベ
ひとつは合コンの幹事ができる人。それについては勝又さんは合コンに呼ばれる人、だからちょっと違うんだけど、モテる人という条件にはぴったり。

勝又
そんなことないですよ!この間、はじめてgreen birdカップルができましたけど、私目当ての人なんていませんから……。

ハセベ
そうそう、このお店で結婚式やったんだよね。ぜんぜんカップルになってるって気がついてなくて、俺も代表なんて名ばかりだね。駒沢支部も、もうずいぶん人が集まるようになって軌道に乗った感じかな。

勝又
そうですねえ。2004年の3月からですから3年目に入ったところですが、お花見のときには数十人来てくれるようになりましたね。普段のそうじも人が増えて楽しくなりましたけど、はじめたころはほんとうに2人とか3人のときもあって寂しかったですよ。

ハセベ
駒沢は月3回、0のつく日がそうじの日なんだよね。曜日によっては人が集まりにくいことがあるもんね。

勝又
そうですね。でもあるとき、地元の人に声をかけていただいたんですよ。あなたたち、いつもそうじをしてて見てて気持ちがいいね、って。それで、実は駒沢公園のそうじをしたいと思っていたんだけれど、一緒にやりませんか、と言われました。すごくうれしかった。それで、一緒に公園事務所に交渉に行ったり、地元の人と活動をするようになって変わりましたね、集まってくださる人数もどんどん増えていきました。

ハセベ
公園のそうじはそれがきっかけで始まったんだ。

勝又
そうなんですよ。地元の人と交流するようになって、本当にいろいろと教えていただくようになって楽しくなったんです。私も、仕事場があるんで近くに住んではいましたけれど、愛着といえるほどのものは実はなかったんだと思うんです。でもそうじをするようになって、地元の人からいろいろなお話、昔のお話なんかもずいぶん伺うようになって、今ではすっかり私の住んでる街だなっていう気持ちになってきましたね。

ハセベ
そうなってくると、やっぱり地元への意識が変わってくるよね。もともと駒沢支部はペットとの共生というテーマが大きいんで、ぼくらの仲間がやっているもうひとつのNPOでそちらの活動を主にしているジェントルワンとも今後活動を共同でやっていくことも増えると思うけれど、やっぱり地元の人々との協調なくしてはペットとの楽しい共生もできないもんね。

駒沢競技場での東京ベルディ1969のゲームの後に駒沢公園をおそうじ。サポーターの皆さんもやって来て総勢120名以上が参加してくれたという。
勝又さんのグルーミングを目当てにやって来るお客さんが多い。ISSOは、レストランとドッグ・ライフが融合したショップだ。
ISSO
東京都世田谷区等々力7-9-7
http://isso.jp/

勝又
そうなんですよね。でも公園にはペットを連れてくる人が多いわけで、きっかけづくりとしてはそうじは本当にいいんですよ。気持ちよくペットと暮らすということの楽しさを駒沢から発信していけたらいいなと思ってるんです。

ハセベ

駒沢公園があることで、この間も東京ヴェルディとのイベントができたりしたよね。

勝又
あのときは120人以上の人が集まってくださって、ヴェルディのサポーターの方もそうじに参加してくださって、本当に楽しかったですね。

ハセベ
すっかり駒沢の人になってるけど、もともと秋田の出身でしょ。

勝又
そうなんです、このごろ地元もそうじしたいな、って思うんですよ。

ハセベ
いいね、里帰りのときにはビブスを持って行ってよ。

勝又
小学校の時以来の、スキー場のそうじとかしてみたいですね。

●勝又夏海(かつまた・なつみ)
1980年8月生まれ。秋田県出身。動物看護の専門学校を卒業後、いくつかのショップでグルーミングの経験を積む。2003年、「ISSO」立ち上げ時よりドックライフアテンダントとして参加。04年3月、greenbird駒沢チームのスタートと共にリーダーに大抜擢。現在、グルーミングをメインに都会に住む人と犬とのより良い生活をサポートする為奮闘中。

●ハセベ ケン
渋谷区議会議員/NPO法人green bird代表
0972年3月東京都渋谷区神宮前に生まれる。専修大学商学部卒業。2002年に広告代理店(株)博報堂を代謝。その後、ゴミ問題に関するNPO法人green birdを2003年1月に設立。原宿・表参道を中心にゴミのポイ捨てに関するプロモーション活動を開始する。
ハセベケン事務所ホームページ  http://www.hasebeken.net/

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