(『ソトコト』 2004年7月号掲載)
グリーンバードの活動は、もはや表参道ではお馴染みのものとなった。 緑色のナイキのビブスを着、キャップをかぶった若者、中年、ときには子供やお年寄りの人も掃除をする姿は、 街に溶け込んだといっていい。でも、まだまだ「green bird」の仕事はこれからだ。 その日常を、常駐メンバーに集まってもらい聞いてみた。

ハセベ:
じゃあ、まず自己紹介からいってみよう。

嶋瀬:
嶋瀬徹です。ハセベさんの前の会社のときからの後輩で、ぼくも会社をやめて一緒に「green bird」をはじめました。ハセベケン被害者の会第一号です。でも結構楽しいです。いろいろ事務関係の仕事とか、裏方の仕事の代表をしています。

山本:
山本英輔です。えーと「green bird」の名刺にはスキッパーと書いてあります。掃除の現場の舵取りしてます。普段は表参道のベーカリーカフェ632、その他飲食店を運営しています。もともとは表参道欅会のメンバーと一緒に掃除をしていましたが、その後ハセベさん、嶋瀬くんと一緒に「green bird」を立ち上げました。

荒井:
荒井美香です。ハセベくんと小学校中学校の同級生です。昔はゴミのポイ捨てをよくしてましたが「green bird」に入って更生しました(笑)。何でも屋です。サイトに「朝そうじ日記」も書いてます。

涌井:
涌井規州です。ハセベさんとは仕事を通してのつき合いで、幸か不幸か「green bird」の活動をしています。主にイベントの運営をやったり、メールマガジンを作ったりしています。新米パパです(笑)。

ハセベ:
最近はそれなりに「green bird」の活動も知られてきたかなという感触はあるよね。

荒井:
このあいだ、家の近くの駅の踏み切りで、「green bird」の缶バッジをバッグにつけてる人を見て感動しちゃった。顔覗き込んでしっかり見ちゃったんだけど、全然知らない人ですごい嬉しかった。

ハセベ:
さっきもメンバーの一人が言ってたけど、駒沢のカフェに行ったら店の人から「green bird」の話が出てきたんだって。

嶋瀬:
着実に広がってますよね。

涌井:
「green bird」の携帯灰皿持ってる人見たよ。イベント以外で。

ハセベ:
すごい嬉しいよね、そういうの。ちょっとずつ実感を感じるね。

嶋瀬:
最近良く聞きますよ「green bird」。他人事みたいな言い方だけど(笑)。ぼくが感じるのは、いいこと=我慢してやらなくちゃいけないこと、というんじゃない流れがもっとできてくればいいと。これでご飯を食べられる人がもっと増えればいいなと。そういう社会になったほうがいいかなと思いますね。

ハセベ:
NPO法人になって1年、活動しだしてからもうすぐ2年になるんだけど、去年やったイベントが今年2回目になったりしてるじゃない。そうすると全然違うんだよね。最初の時はぼくと嶋瀬で友達に電話しまくってたじゃない。

嶋瀬:
ほとんどパー券状態でしたよね。きてくれた人も知ってる人が多くて。

ハセベ:
今年はもう全然知らない人がちゃんと来てくれるようになった。

涌井:
「green bird」宣言してくれた人に出しているメルマガを作ってるんだけど、それ見てなくても、つまり宣言とか別にしてなくてもホームページ見て朝そうじとか来てくれる人もいるよね。

荒井:
最近では青山通り沿いあたりで掃除してるのを見て、それで調べてみどりの日にはじめてきてくれたっていう人もいたよ。

ハセベ:
すごく嬉しいよねそういうのって。

山本:
でもちょっと定期そうじを街の人が見慣れちゃってて、逆に注目されなくなってる感が。

嶋瀬:
「ふつう」になっちゃってる。

山本:
街の普段の絵になっちゃってるよね。そうなると、街の人たちはポイ捨てしてるとはあまり思えない。次のステップにきてるかなって思う。

ハセベ:
それ言えてるよね。ゴールデンウィークとかやっぱりゴミ増えてるじゃない。外から人がいっぱいくるとポイ捨ては増えてるよね。

山本:
週末のそうじを増やすとかね。何か次のステップを考えたほうがいいかも。結局マンネリ化したりするとね。定期そうじに人が集まりにくくなっちゃうし。

ハセベ:
それは考えなくちゃいけないかもしれないね。ところで涌井くんのメルマガは評判いいのかね。

荒井:
薀蓄。このあいだは「ゴールデンウィーク」についての薀蓄だったね。

ハセベ:
せめてそうじの情報を上のほうに書いてほしいね(笑)。

涌井:
本末転倒(笑)。

山本:
いまざっくりどれくらい配信してるの?

涌井:
500くらい。毎日毎日、「宣言」する人増えてるから、どんどん増える。前回のときで500くらい。

山本:
あれに関しては下北沢とか福岡とか分けてないんだよね。

ハセベ:
一緒。そうやって「green bird」も各地に増えてきて、楽しくやっていければいいんだけど、たまに苦しいこともあるよね。

山本:
まあみんな別に仕事もしてますしね。

ハセベ:
まあぼくたちは今過渡期にいて、いろいろ引っ張ってるところだから辛い思いもする。でも5年後には変わってるといいなと思うよ。せつないときとかあるよね。朝そうじ1人とか2人のときなんか。

荒井:
ほんとにね。

ハセベ:
でもイベントであれだけ集まったりとか、フットサルやろうぜって言ったらみんな集まるし。前向きでいこう!

嶋瀬:
今年はもっとCMやりたいですね。

ハセベ:
歩道橋に架けるやつ、作りたいんだよ。あとフィルムももっと。2年たったし、もっとステップアップしてやっていこう!

嶋瀬:
あくまでも楽しく、できるかぎり、ですね。

●ハセベ ケン
渋谷区議会議員/NPO法人green bird代表
1972年3月東京都渋谷区神宮前に生まれる。専修大学商学部卒業。2002年に広告代理店(株)博報堂を退社。その後、ゴミ問題に関するNPO法人green birdを2003年1月に設立。原宿・表参道を中心にゴミのポイ捨てに関するプロモーション活動を開始する。2003年4月に渋谷区議に当選。現在、渋谷区議会議員・無所属(統一会派:未来の渋谷をつくる会)。 ハセベケン事務所ホームページ: http://www.hasebeken.net/
●green birdのスタッフ。
左から山本英輔(スキッパー)、嶋瀬徹(事務局長)、涌井規州(メルマガ、イベント担当)、荒井美香(何でも屋)
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