区長答弁

○議長 松岡定俊 桑原区長。
○区長 桑原敏武 長谷部 健議員の御質問に順次御答弁申し上げたいと存じます。
この幼稚園・保育園の園庭の芝生化と、そのつくるための企業協賛のイベントについての御提案をいただきました。
この芝生の問題につきましては、もう既に民間福祉施設あるいは私立幼稚園あるいは区立の幼稚園で植生をしているわけでございますけれど、いずれも植生後の管理あるいは捕植について苦労している、これはもう事実でございます。
御紹介のものは、一回テレビでも報道された話であろうと思いますけれども、ティフトンというのは私よく承知していない。しかし、現物は見せていただいたことありますけれども、どうかこうかわかりませんので、どこか試しにやってみて、それで長谷部さんにまた責任をとっていただこうかなと、こう思っております。どうぞひとつよろしくお願いしたいと思います。

次に、区内の空き地を活用したコンテナやプレハブ工法の再利用可能な部材を使用した待機児童解消のスペース、空間をつくってはと、こういう御提言をいただきました。
この暫定に借りられる、あるいは利用できるというところは、不安定な利用関係ではだめで、明日には出ていけということでは父母が困るわけでございます。
本区の今回の緊急対策は、この緊急対策で終わらすのではなくて、常に次のステップを見た、そういう形で視点において緊急対策を講じているところでございます。また、今回の御提案している内容で、まず待機児童が解消できると、このように見ておりますので、まずは御提案と、こういうことで承らせていただきたいと思っております。
 
健康医療福祉都市構想についてのお尋ねでございます。
私も議員後提言の健康医療福祉構想につきましては、デンマーク国立大学の酒向先生からのお話を伺いまして、渋谷区が目指す方向と同じであるんだなということで共感を覚えたところでございます。
この構想は、高齢者や障害者の方々が気持ちの良いバリアフリーの歩行空間、言うならばヘルシーロードを散歩することで、閉じこもりや寝たきりを予防するなど、だれにとっても安心して暮らせるまちづくりを目的とした都市計画であると、このように思っております。
この計画は、健康、医療、福祉までも包含する構想であり、渋谷区としては、この考え方を地域に、渋谷としての地域特性を生かして、どのようなヘルシーロードを構想することができるか、そのことについて民生委員や見守りサポート協力員につくってもらおうと、このように思っております。案ができましたら、またそのことについて改めて検討してまいりたいと、このように思います。どうぞ、よろしくお願いをしたいと思います。

最後に、隣人祭りでございます。
これは、フランスパリの十七区の助役の書かれた本でございまして、この著者は、人間にはだれでも潜在的な寛大さというものが備わっているんだ。なぜ、それを覆っている殻を打ち破って寛大さをあらわすことができないのであろうか。人間はだれでも問題を抱えている。その問題を解決するためには、自分以外のだれかの善意がきっと役立つはずだ。人間の良心をかけた人間を救える唯一のものだと、こういうようなお考えを哲学として持たれて、隣人祭りをこれまで進められてきた、そういう方であろうと思います。
また、議員が隣人祭りの例として、原宿の丘での町会イベントについて例示をされたと、このように思っております。あそこの地域性というのは、原宿の丘の施設をコミュニティの核として、地域の各ボランティアの方々、あるいは施設利用者の方々、あるいは御高齢の方々を食事会とかデイサービスとか、あるいは音楽鑑賞会みたいな形で、様々な形で御活動されていらっしゃった、言うならば、私は一種の社協館祭りと似ているのかな、そのようにも思っている次第でございます。
高齢化や過疎化、あるいはコミュニティの崩壊する今日、この種の事業は大切であると、このように思っております。地域の皆さん方の善意でもうすでに各地域で、渋谷のあちこちで始まっていると、このように思っておるわけでございますけれども、このことの悩みというのは、そういうイベントというのは、それはそれで意義があるんですけれども、それが必ずしも次の一歩、言うならば、福祉とか教育とか、様々の相互扶助に結びついていかない、そういうことがあろうかと、このように思っております。
私は、この見守りセーフティーネットの皆さんが、今回新しく高齢者のセーフティーネットをつくることとさせていただきましたけれども、これだってそういったことへの対応としてできているということでございます。
既に議員からも御提案がありましたけれども、病児保育や病後保育、あるいは障害者の課題に対応していくような、そのようなボランティアについても、それがこういうものが結びついていけばいいわけですけれども、なかなかそういうふうには結びついていかないと、こういうのが現状であろうと、このように思います。それゆえに、先ほどお話があったようなボランティアコーナーといいますか、総合的な受付もつくっていかなくちゃいけない、そういう段階に、もう遅いけれども来ているんじゃないかと、このように思っている次第でございます。
御提案の趣旨をまた活かす機会はあろうと思いますけれども、そういった考え方で進めていきたいとこのように思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
以上、答弁といたします。

○議長 松岡定俊 十一番長谷部 健議員。
○十一番 長谷部 健 前向きな答弁と、何か平行線な答弁と両方混ざっていたんですけれども、ありがとうございます。

まず、芝生化については、責任を持ってということなので、僕、一生懸命そこの決めていただいた場所の芝刈りも率先して、仲間も集めてやりますので、これは是非必ず実現していただいて、必ずや新しいいい例としてやれると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
それと、先ほどの暫定的に保育園で利用したらどうかということなんですが、とりあえず今日明日出ていけという話ではなくて、たとえば、駐車場でも三年間の定借で借りて、その三年間の間だけでも、新しい、今御計画されている保育園ができる前だけでも近くで預かってほしいという親御さんはやはり多いんです。だから、そういう人たちの将来的にゼロになるというのはもちろんすばらしいことですし、是非そうしてほしいと強く願っているんですけれども、とにかくその速度を縮めるという姿勢もやはり大切だと思いますし、さらにそれがローコストで効率よく、最初保育園だったものが、将来的には使い古されて別の形のところで、今度は医療機関としてつかえるとか、割と耐久性もしっかりしたものですので、その辺を一度是非ご検討していただけないかなというのをもう一度お願いしたいと思います。

それと、隣人祭りについてですけれども、その地域にいろいろ既にそういったイベントがあったりはしてはいるんだが、なかなか福祉だ、そういったところに、次のステップにつながらないということなんですが、これはやはりまだ少なすぎるんだと思います。もっとたくさんやって、もっと数を増やして、もっと浸透して、これを長く続けることでやっと成果があらわれてくる。やはり戦後六十年、七十年たっていろいろ崩れてきたものを、それは一気につくろう、戻そうと外科的手術な感じで直るものじゃないと思うんですね。なので、やはり東洋医学的に、はりを打つのと似ているのかもしれませんが、いろいろなところにはりを打って、いろいろなところの急所を押えながら、それを長く続けていく、定期的に続けていく。そういうことで、やっと初めて地域コミュニティが戻ってくることだと思いますし、是非そこは、続かないということで、ちょっとあきらめたような発言に聞こえちゃったんですが、そうではなくて、是非これは根気よく続けていかなきゃいけないんだと思います。ですので、その点をもう一度踏まえて、こういったイベントを今後渋谷区でどういうふうに活用していくかというところをもう一度御答弁をお願いします。

○議長 松岡定俊 桑原区長。
○区長 桑原敏武 長谷部 健議員の再質問に御答弁させていただきたいと思います。
待機児童対策としての暫定利用の話なんですけれども、いったいそれはどこへつくるのという問題が何よりも大事でございまして、利用のないところへつくっても仕方がない。我々はそれを地域別に分けて、そこに必要あるニーズに対応した形で対応策を今回出させていただいているんです。ですから、今回は大丈夫だと、こういうようなことを申し上げたわけです。
ただ、私もう一つ思いましたのは、施設の上へ作るときは、これは専門家が見ないと強度が全然合わないかもしれないんですよね。そういうことも考えますと、安易に積み木のようなわけにもいかないと、こういうことを申し上げているわけですから、御理解いただきたいと思います。

それから、隣人祭りについては、私はいろいろなところでそういう形はできているということを申し上げたんです。それは、青少年対策委員会の活動もそうですけれども、あるいはPTAの活動でもそうですれども、あるいは地域の町会あるいは商店街のところでもそうですけれども、物すごい子どもたちが出てきて、みんなの善意でやっているんですよ。しかし、それがどうしてもそれだけに終わって、その善意が結集した形で、次のステップにはなかなか入っていくことは難しいんだと、こういうことを申し上げたわけです。
私は、この渋谷という共同体は多様なそういう皆さん方の力によって支えられているわけですから、そういうものが多くあることは私望ましい。ですから、そのこと自身は否定しないし、そのことに協力できる部分があれば、私はさせていただきたいなと、こういうふうに思っているわけでございます。
どうぞまたこういう点が、渋谷の手を出すところが、支えるところが必要だというところがございましたらおっしゃっていただいて、そのことへの協力は惜しまない、こういうことで御理解いただきたいと存じます。
以上、答弁といたします。

○議長 松岡定俊 長谷部 健議員。
○十一番 長谷部 健 御丁寧な答弁をいただき、ありがとうございます。よくわかりました、区長のおっしゃりたいことは。
先ほどの建築については、強度等を含めて、一度専門家も含めて是非ご検討されてみたらいかがかなというのを、僕はそういう趣旨で御提案をしました。なので、別にそれを保育園にしようとかそういうことではなく、区内に空き地がいっぱいあるのは事実ですし、駐車場として暫定的に利用されているところがたくさんあるので、そこを有効的に活用できるんじゃないかということは、これは間違いないことだと思うので、その視点でもう一度その辺を考えていただければなというのを思いました。

あと、先ほどのボランティアを含めて地域コミュニティの件については、区長のおっしゃることもよくわかります。ですので、とにかくやはり僕らはあきらめすに地域コミュニティをつくっていく。今、やはりそれが少ないというふうにどうしても言われているのも、それも事実だと思います。ですので、これこそ継続は力なりだと思いますので、わたしも一生懸命やろうと思いますし、先ほど区長も、それは応援するという力強い言葉をいただきましたので、それを胸にきゅっと持って頑張ろうと思います。どうもありがとうございました。


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